那須湯本温泉近くには、殺生石園地や茶臼岳がある。
茶臼岳は別名那須岳ともいうが、今も活動を続けている活火山。
茶臼岳のふもと溶岩が噴き出た跡地である「殺生石園地」には「九尾の狐伝説」や「千体地蔵」等の面白いエピソードがある。
栃木県那須湯元温泉近くの茶臼岳(那須岳)
茶臼岳は別名那須岳ともいう。
茶臼岳は那須岳の主となる場所という意味でも使われる。
写真は以前行った時のものだが、ごっちゃになっているのもあるかもしれない。

茶臼岳-那須-栃木


茶臼岳5-那須-栃木
那須岳は紅葉時期の眺めが素晴らしい。
10月10日くらいには、紅葉で真っ赤になる。
那須岳のふもと栃木県那須湯元温泉近くの「殺生石園地」
那須岳のふもと栃木県那須湯本温泉近くの「殺生石園地」、まず目に入るのは、赤い何か。
遠めに見ると、彼岸花に見える。
これ、実は、お地蔵さん。
「千体地蔵」という。

殺生岩-那須-栃木
「殺生石園地」のところに無数においてある。
千体地蔵のいわれ
この「殺生石園地」のお地蔵さん、千体地蔵というそうだが、この千体地蔵には面白いエピソードがあるようだ。
元々の始まりは江戸時代にさかのぼる。
ちょうど殺生石の見学に来たときに那須岳の噴火が起こり、その噴火に巻き込まれ死んだ後に、地元の人が「教伝」を哀れんでお地蔵さんを安置したところ、親不孝の戒めとして参拝する人が絶えなかった。
その後教伝地蔵の物語は忘れ去られて地蔵も壊れてしまっていたが、地元那須湯本温泉の人たちが作り直すことにした。

このお地蔵さんが『教伝地蔵』。

『教伝地蔵』の脇地蔵が千体地蔵。
「教伝」住職は白河の人だということで、千体地蔵はみんな白川の方に向いている。

ちなみに、この千体地蔵、彫っているのは櫛田豊という人だそうだ。

「櫛田豊」さんって昭和10年の生まれだそうだけど、今も地蔵を彫ってるのかな?

どうなんだろうね?
5月第4日曜には「千体地蔵開眼供養」という行事が行われる。
「殺生石園地」の九尾の狐伝説
「殺生石園地」には九尾の狐の伝説もある。
というか、こちらが殺生岩の名前のいわれ。

那須湯本から茶臼岳-那須-栃木
班足太子も、華陽夫人に操られ、 千人もの人々を虐殺する悪逆無道な政治を行ったが、正体を見破られ、北の空へ飛び去って行った。
この九尾の狐が、日本までやってきた。
日本にきた九尾の狐は「玉藻の前」として鳥羽上皇の寵愛を受ける。
が、陰陽師安倍晴明によって正体を見破られ、数万の軍勢によって攻められ石となった。
その後も毒気を撒き散らし悪行を繰り返したが、至徳2年(1385年)に玄翁和尚によって打ち砕かれ、そのかけらが全国3ヶ所の高田と呼ばれる地に飛散した。
という話。

那須湯本から茶臼岳-那須-栃木

「毒気」ってのは、火山性の有毒ガスのことだろうと思うよ。

「殺生」は「いきものの命を奪う」という意味。
火山性のガスのせいで、生き物が死んでしまうという事なんだろうね。
ちなみに、2022年3月5日この殺生石が真っ二つに割れてしまったのだそうだ。
殺生石の見学は、風の無い日は要注意。

火山性のガスがいまだに吹き出ているので、ゆっくりしてると、気分の悪くなる人も居るみたい。

ガスの噴出量が多い時は立ち入りが規制されるんだって。
日帰り温泉と足湯もあるよ
殺生石近くには、鹿の湯という日帰り温泉と足湯が2箇所ある。
鹿の湯の日帰り温泉は有料だが、足湯は無料。
10月中旬は紅葉がきれいな季節になるが、結構寒いので、長袖のダウンかなんかの防寒具を持っていったほうがいい。
夏も涼しい
基本的に那須は秋でも冬でも夏でも春でも楽しめるところだが、紅葉の時期と夏は特におすすめ。
秋は広葉樹が多く、彩華やか。
夏は涼しい。
最高気温が那須高原で2023年の記録を見ても、30度を超える日がほぼない。
黒磯あたりになると、8月は30度を超える日があるが、それでも35度は超えない。

冬は寒いけどあまり雪も降らないしね。
うらやましい。

以前冬場那須に旅行した時に地元の人から「先週は雪が積もって大変だった。10センチも積もった」といわれたけど…。
新潟では10センチ程度は積もった内に入らない。
積雪量の桁が違うって…。

こちらは楽天トラベルの那須のお宿と体験ツアー・レンタカーの検索Link
ちなみに、dがいつも泊まるのは「那須温泉 ホテルサンバレー那須」です。
最近行ってないな。
泊まりに行きたいな…。

那須は宿によっては東京あたりから直通バスを出していたりする。
宿直通のバスは便利。
コメント