新潟県十日町市には、国宝指定の縄文型土器57点を保有・展示している十日町博物館がある。
今日は国宝となっている縄文型土器とそれを展示している十日町博物館についてご紹介。
特に、火焔型土器は一見の価値あり。
縄文時代からの歴史がある十日町市
険しい山に囲まれて盆地になっている十日町市だが、歴史は意外に古い。
十日町市では旧石器時代から人が住んでいたらしく「旧石器時代の石器類」も多数出ている。
縄文時代の遺跡も多く、特に笹山遺跡から発掘された火焔型土器・王冠型土器を含む深鉢形土器群は、5,000年ほど前の縄文時代中期に作られたものと推定されている。
笹山遺跡から発掘された火焔型土器は新潟県では唯一の国宝。
そして縄文時代の土器としては全国唯一の国宝でもある。

笹山遺跡出土-縄文型土器(Saigen Jiro - 十日町市博物館展示。Saigen Jiroが撮影。, パブリック・ドメイン, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=4690689による)

笹山遺跡出土-縄文型土器2(Saigen Jiro - 十日町市博物館展示。Saigen Jiroが撮影。, パブリック・ドメイン, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=4690689による)
特に芸術的な価値が高くすばらしいのが「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら・国宝指定番号1)と名づけられた土器を代表とする火焔型土器。
現在は十日町市博物館が所蔵している。
十日町博物館のホームページでは「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら・国宝指定番号1)をはじめとした展示物の3Dが置いてあり、指やマウスで回転させてみることができる。

「雪炎」というのは、積もった雪が風に飛ばされ、それを夕焼けや朝焼けが照らす風景を言うらしい。
「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら)の展示
縄文時代の土器の中でも非常に美しい「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら・国宝指定番号1)。
現在は、十日町市博物館が「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら・国宝指定番号1)を所蔵しているが、十日町博物館では他にも多数の火焔型土器を所有している。
展示は、国宝指定の火焔型土器を順番に展示している。
また、ほかの博物館や美術館に展示のため貸し出されていることもある。
このため「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら)を目当てに十日町博物館へ行っても「お目にかかれなかった」ということもある。

「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら・国宝指定番号1)Saigen Jiro - 十日町市博物館展示。Saigen Jiroが撮影。, パブリック・ドメイン, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=4690689による

でも、「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら)以外の他の縄文型土器もとてもきれいだよ。
2025年「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら・国宝指定番号1)の展示予定
2025年は「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら・国宝指定番号1)と他の火焔型土器(国宝指定番号1)を交互に展示している。
十日町博物館連絡先問い合わせ先
HP
住所
〒948-0072 新潟県十日町市西本町1丁目

すぐ近くには「図書館戦争」の撮影に使われた「十日町情報館」があるよ。
TEL
025-757-5531 FAX 025-757-6998
museum.10@city.tokamachi .lg.jp
営業時間
午前9時~午後5時(入館は4時半まで)
休館日
月曜日・祝日の翌日年末年始(12月27日~1月4日)
入館料
一般:600円(中学生以下無料)団体:500円(20人以上)
障碍者や日本博物館協会・国際博物館会議等に加入している場合、割引などがある。
クレジットカード、電子マネー、QRコード決済OK。
ちょっと残念な事件
実はこの十日町博物館、最近ちょっと残念な事件があった。
市教育委員会の文化財課長で、十日町市博物館長が女性トイレに小型カメラを設置したとして、県迷惑行為防止条例違反の疑いで、2025年7月23日逮捕された。
という話。

まあ、事件はともかく、展示品の価値は価値だからね。
十日町市へ旅行する際の宿泊先等

こちらは楽天トラベルの十日町市のお宿と体験ツアーの検索Link
秋山郷なんかも宿泊は十日町を拠点にした方がいいと思う

レンタカーは十日町からだとあまりないから新幹線の停車駅の長岡駅・湯沢駅かとかで借りるといいかも。
そもそも、十日町や秋山郷は長岡駅や湯沢駅から公共の交通機関で十日町駅まで行くのが大変だし。
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