青木周蔵は日本で始めて国際結婚をした人。
職業は外交官、外務大臣を2度勤めた。
森鴎外の舞姫のモデルといわれている。
この青木周蔵と奥方エリザベートが暮した別荘が那須の道の駅明治の森・黒磯にある。
道の駅明治の森・黒磯
道の駅「明治の森・黒磯」は、豊かな自然に囲まれ、敷地面積7.5ha。
森の奥には、明治時代に建てられた青木周蔵子爵の那須別邸が鎮座し、青木邸の前方には、四季折々の花が咲き誇る「ハンナガーデン」がある。
ファームマーケットやファームレストラン&アイス工房を併設している。
〒325-0103 栃木県那須塩原市青木27番地
TEL.0287-63-0399 FAX.0287-60-1377
・営業時間 10月~2月: 午前9時~午後16時30分 (ファームマーケット 午前8時30分~午後4時30分)
3月 午前9時~午後5時
4月~9月: 午前9時~午後6時 (ファームマーケット 午前8時30分~午後5時30分)
・休業日 ファームマーケット 祝日を除く月曜日 ※7/20~8/31 無休
レストラン 毎週月曜日(祝日の場合翌日) ※7/20~8/31 無休
パン工房 毎週月曜日(祝日の場合翌日)
旧青木家那須別邸とちぎ明治の森記念館
道の駅明治の森・黒磯の一角に旧青木家那須別邸とちぎ明治の森記念館がある。
明治21年(1888)に建築。
明治42年(1909)に増築し、ほぼ現在の形となった。
設計者はドイツで建築学を学び、七十七銀行本店や台湾鉄道ホテル等の設計をした松ヶ崎萬長(つむなが)である。
青木邸は、わが国に残る萬長の唯一の作品。
明治時代の馬車が道を通るさまを想像できる様な建物周辺と洋風建築は大変美しい。
内部の見学もできる。
前に行った時は、屋根裏を階段越しに見ることが出来たのだが、今回は『老朽化のため危険』との事で見学は不可。
写真で見る限り、青木周蔵の奥方エリザベート(プロセイン貴族の令嬢)は大変美しい人である。
駐独公使としてドイツ赴任中、プロセイン貴族の令嬢エリーザベトと知り合い、1876年にはエリーザベトと結婚を決意。
ただし、当時青木周蔵は日本に妻がいた。
1877年(明治10年)に外務省に結婚の許可を得るものの、妻テルとの離婚を青木家が承諾せず難航。
周蔵はテルに新しい夫を見つけ、その結納金を支払うことを条件とし、計3回テルに夫を紹介して3回結納金を払った。
1879年(明治12年)、妊娠中のエリーザベトを連れて帰国。
エリザベートとの間の娘、ハナもドイツ人の男性と国際結婚している。
ほかにも館内には明治時代の馬車や当時の家具などが陳列されている。
青木邸の周りには、鹿がたくさんいたらしい。
周蔵が存命中は、良く鹿狩りが行われたとか。
鹿料理も良く振舞われたらしい。
周蔵が死んだ時には、白い鹿が庭にじっと立っていたとかいう話も。
青木周蔵は長州出身。
元の名前は三浦團七。
長州藩の村医・三浦玄明の長男として生まれ、22歳の時毛利敬親の侍医で日本で初めて種痘を行った蘭学者・青木周弼(1803年 – 1864年)の弟で後の宮廷大典医となる青木研藏(1815年 – 1870年)の養子となった。
開館時間
【夏期 4月から9月まで】午前9時から午後5時30分
【冬期 10月から3月まで】午前9時から午後4時30分
休館日
毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)及び12月29日から1月3日まで
観覧料
【大人】200円 【小中学生】100円
毎月第3日曜日の「家庭の日」は、小中学生の入館料が無料。
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方で、手帳の提示があった場合は、入館料が無料となります。 (手帳に第1種、第1級の記載がある方については、同伴者1名も無料となります)
施設の無料開放
6月15日の県民の日に、施設の無料開放。
対象は全入場者になる。
無料開放日 平成26年6月14日(土曜日)、15日(日曜日)
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